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防災カードを作ろう!その2
2.出口の確保をする
地震の揺れが大きいとドアや窓が変形して開かなくなり、室内に閉じ込められることがあります。身の安全が確保されたら、揺れの合間をみてドアや窓を少し開け、逃げ口を確保しましょう。もし、マンションや高層団地でドアが歪んで開かなくなってしまった時の為に、ハンマーなどを事前に用意しておく事も必要です。
最近のマンションにはベランダから、隣の家へ避難出来るように隔て板があります。隔て板とはベランダにある戸境のパーテーションの事で、「蹴破り戸、隔て板、仕切り板、パーテーション、間仕切り、ベランダ隔て」など、マンション毎にさまざまな名称で呼ばれています。ここでは、隔て板として説明します。部屋の位置にもよりますが、ベランダの左右に隔て板がある場合には、左右どちらから避難するべきか、事前に確認しておきます。隔て板に「非常の時は、ここを破って隣戸へ避難できます/避難のため、ここには物を置かないでください」などと書かれている場合は、階下へ避難するための避難器具のある場所へつながっています。隔て板に表示がない場合は、こちらからは行き止まりとなります。表示がない場合、隣からこちらへ避難してくる場合がありますので、注意してください。隔て板の前には物を置かないようにして下さい。蹴破った時に思わぬ怪我をしたり、避難が出来なくなる場合があります。
ドアからでもベランダからでも避難する場合は、あわてて外に飛び出さないで下さい。落下や倒壊の危険がありますので、命とりになりかねません。ドアもベランダも普段から整理整頓しておき、ガラスなどケガの元となる物は置かないようにしておきましょう。万一、お隣が荷物などを置かれている場合はマンションの管理組合を通じて「消防法上、違法行為となるのですみやかに撤去するよう」勧告して下さい。消防署の立ち入り検査があれば、指導勧告書が渡され、防火管理者の管理責任を問われます。
大地震でガラス等が割れて散乱している場合
室内でも底厚の靴をはくのが良いですが、靴を取りに行けない場合は、座布団や布団などを上に敷いて、怪我をしないように靴を取りに行って下さい。
高層マンションの場合の出口の確保をまとめると
1.ぐらっときたらドアを開ける。(身の安全が優先)
2.玄関がすでに開かない場合はベランダに避難する。
3.ベランダからは、隔て板を突き破って隣家から避難する。
次回は、3.火の始末をする(電気のブレーカーを落とす) を考えましょう。
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