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シェイクアウト
地震が来た時に、みなさんはどのような行動を取られるでしょうか?会社で地震が起こった時の様子を見ていると、気が付いた何人かが「地震だ」と言いだし、「これは大きいぞ」と誰かが言っても、自分の身を守る人はあまり見かけません。なぜ、すぐに安全確保行動が取れないのでしょうか?
これは、「正常化の偏見」と言う心理的な要素が関係しています。正常化の偏見とは、目の前に危険が迫ってくるまで、その危険を認めようとしない人間の心理傾向、「危険を無視する心理」を指す社会心理学の事で、「正常性バイアス」とも呼ばれます。地震の場合、最初の揺れは小さくても、大きな揺れになる事があり、その時点では安全確保行動を取る事が難しい状態になります。家具などが倒れてきて巻き込まれてしまえば、手遅れになってしまいます。地震発生時、激しい揺れに襲われたり何かが落下してくるまで、数秒の猶予しかないかもしれません。そのたった数秒で、あなたの命が助かったり奪われたりと命の明暗を分けてしまうのです。
では、どうすれば、いざという時に素早く反応できるのでしょうか?それは、日頃の訓練が必要不可欠です。このような繰り返し訓練する事を、「Drill」と言います。最近、この「Drill」の一つとして、行われているのが、「シェイクアウト」と言う訓練です。「シェイクアウト」と言うのは Shake と Out の2つの言葉ではなく、語音として聞きやすいように、ShakeOutで一つの言葉とされています。シェイクアウトは、地震の際の安全確保行動1-2-3「まず低く、頭を守り、動かない」を身につける機会です。色々な自治体や企業で「シェイクアウト」訓練がなされるようになってきました。チャンスを作ってでも、練習をしておく事が、身の安全を守る最初の行動につながるでしょう。
出典:The Great Japan ShakeOut
http://www.shakeout.jp/why.shtml
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