04/05
【RICE】地震で怪我をした直後の4つの処置
地震や災害で怪我をした時には、あわてずに適切な処置をしなければなりませんが、自助、共助、公助の順番にあるように、病院に連絡が取れなかったり、時間がかかってしまったりする場合も考えておかねばなりません。
スポーツをしている際に怪我をした時には、RICE処置を行いますが、同様に災害時にも有効ですので、基本的な事を覚えましょう。
RICEはRest(安静)・Ice(アイシング)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの頭文字を取ってそう呼ばれています。
Rest(安静):体内で痛めた部位は、安静にすることで修復が始まりますが、安静にせず動いてしまうと、修復作業が遅れてしまいます。それが、完治を遅らせ、怪我を長引かせることになります。受傷後は安静にしておきましょう。
Ice(アイシング):患部を冷やすことで痛みを減少させるとともに、血管が収縮され、血液が流れ出にくくなります。また、腫れや炎症を防ぐことにもつながります。
ただし、冷やし過ぎは凍傷を起こしたりしますので、注意が必要です。多くの本には冷やす時間は15分~20分と書かれていますが、冷やす場所や体の大きさなどによって変わります。感覚がマヒした状態の前で終了します。
温度が低すぎるものは使わない事、30分以上連続で冷やさない事に注意して下さい。
Compression(圧迫):適度な圧迫を患部に与えます。皮膚に傷がある場合は、ばい菌が入らないように注意が必要です。また、血液から感染症にならないように、清潔なゴム手袋などをつける事も考えましょう。
Elevation(挙上):怪我した部位を心臓より高い位置に上げる事で腫れや炎症を少なくする事が出来ます。
万一、けが人が出た場合に備えて、応急処置の次は病院への搬送が必要となります。その為には、平常時から以下の点について確認が必要です。
1.会社の近くに病院があるかどうか?
2.エレベータが止まっていると仮定すると、どのように一階まで下すか?
3.病院までどのように搬送するか?
4.誰が運んで行くのか?
5.病院までの安全なルートはどこか?
など、さまざまな事が考えられます。
エレベータが止まると、階段を使って一階まで下さなければなりませんが、一般的な担架だと、持っている棒がぶつかるため、取り回しが難しくなります。「もうたんか」のような、毛布を担架代わりにすると良いかもしれませんが、「もうたんか」のように取っ手がついてないと、かなりの握力が必要です。
道路を運ぶには、車いすやリヤカーのようなものがあると便利です。
実際にどなたかが倒れたと仮定して、運ぶ訓練をしておくと、より実感が湧きますので、やって見て下さい。
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