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危機管理担当者に必要な「ゼロ秒思考」とは?
よく自動販売機の前で、どれにしようかな~とさんざん悩んで、コーヒー一本買うのに数分かかってしまうという人はいませんか?コーヒーや洋服なら迷うのも楽しみと割り切って、ゆっくり楽しむのも良いですが、地震や災害が起こった時に、危機管理担当者が迷ってしまうと、大変な事態となってしまいます。
福島第一原子力発電所での問題は、新聞や雑誌などでたくさん取り上げられました。そのどれもが、上部組織による現場への必要以上の介入が、あらゆる意思決定を困難にしたとか、危機管理体制がなっていなかったとか、あとから考えた後付けの対応です。もちろん、対応の反省点は次の為に対応策を作る必要があります。想定外の問題についての対応は、後付けしか出来ないのでしょうか?いざという瞬間に最高の能力を出す為の準備という事が、結果的には最高の危機管理となると思います。しかし、迷った時にすぐに対応する訓練など出来るのでしょうか?それに応えてくれる訓練方法のひとつとして、この「ゼロ秒思考」があります。
この本は、赤羽雄二さん(マッキンゼーで14年間活躍された方)が書かれたもので、LGグループの世界的躍進を支えた秘密はこの辺にありそうです。思考の「質」と「スピード」。双方の到達点が「ゼロ秒思考」です。ゼロ秒とはすなわち、瞬時に現状を認識をし、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できること。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなります。これを危機管理に当てはめると、想定外の問題に直面しても、瞬時に解決できる能力が備わります。
1.マニュアルを積み上げても「イチロー」にはなれない。
投手がこう投げたらこう打つというマニュアルを大量に書いても、実際に打つ場合は瞬間の判断が必要。
2.過去に例がない問題は、瞬間に判断するしかない。
経験がない、やったことがないというのは通用しない。
3.危機管理に限らず、すべての経営判断にも瞬間の判断が重要。
なお、この本はこうあるべきといった内容ではなく、ズバリ、訓練のやり方が書かれており、メモやペンの選び方まで書いてあるので、この通りにやれば自然とゼロ秒思考が鍛えられます。
以上、危機管理やすべての瞬間判断の訓練が出来る「ゼロ秒思考」、会社で危機管理担当される方のみならず、2014年を新たな発想で臨みたい方にお奨めです。
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