01/06
高齢者のための応急処置(のどに物が詰まった)
お正月を迎え、お餅やおせちを食べていて、のどに物が詰まる事があります。予防も含めて普段から気を付けておく点を考えてみました。
予防について
まず、どんな食べ物が詰まらせやすいでしょうか?
1.もち、ごはん、いもなどの粘り気があって、水分が少ないもの。
2.繊維質が強く噛み切りにくいもの(青菜など)
3.海苔、キャベツ、レタスなど厚みがないもの
4.加熱してもやわらかくなりにくく、噛み切りにくいもの(きのこ、タコなど)
おおむね、噛み切りにくいものや、水分が少ないパサパサしたものが詰まりやすいようです。ですから逆に、噛み切りやすくして、水分を多くする事により、予防する事が出来ると言えます。噛み切りやすくして水分を多くするにはどうすれば良いでしょうか?
1.小さく切っておく
2.水分をとりながら食べる
3.しっかり噛めるように、歯を大事にする(義歯の調整をきちんとする)
いざ、詰まってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
1.声掛けする
まずは「のどが詰まったの?」と聞いてみましょう。声を出すことができず、うなずいたりするのが精一杯な状態であれば「窒息」と判断します。回りに他の人がいる場合は大きな声で助けを呼んで下さい。他の人が来たら、救急車を要請して下さい。咳をすることが可能であれば、咳を出来るだけ続けさせて下さい。咳は異物の除去に最も効果的です。
2.異物除去
のどに詰まった物が口の中に見えた場合は指で異物を取り除きます。
指をかまれないように人差し指にガーゼなどをまいて、口の中の異物を取り除きます。ただし、奥にある場合はかえって押し込んでしまう場合がありますので、無理に口の奥にゆびを入れないようにします。
3.背部叩打法
傷病者の意識の有無、年齢、性別に関係なく実施が出来ます。肩甲骨の間をスナップを効かせて何度も連続して叩きます。
4.ハイムリック法
傷病者の背後から両脇に腕を通して、みぞおちとへその中間部分にこぶしをあて、もう片方の手で握ります。体を密着させて、腕で両脇を絞り込みながら、こぶしを上・内側方向に引き上げます。ただし。傷病者の意識がない場合や8歳未満には胃破裂や肝破裂の危険もあり、推奨されていません。もちろん、妊婦には行ってはいけません。
してはいけないこと
1.掃除機で吸い出す方法は、あせってうまく行かない事が多いです。逆にのどの奥に押し込んでしまう場合もあるので、お勧めできません。掃除機を準備するのに手間取ったりして、かえって時間がかかってしまいます。
2.意識がない場合は、胃から逆流して気道に入る可能性があるので、ハイムリック法(腹部突き上げ法)や指交差法を行ってはいけません。
まとめ
お正月から事故があると、せっかくのお休みも楽しくありません。しっかりと予防をして、あせらず落ち着いて楽しみましょう。
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