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2013
12/24

危機管理から復興まで 災害防災の8ステップ

しんいち君(長男)の記事

災害とは何でしょうか。自然災害のことでしょうか。昭和36年に制定された災害対策基本法では「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象」「又は大規模な火事」「若しくは爆発」「その他」と定義づけられています。自然災害だけじゃなかったのですね。たまにニュースで取り上げられる不発弾についても災害という位置づけになります。感染症やテロ、戦争についても災害として位置づけられます。
こうした危機管理に対応していくことが求められていきます。
危機管理という言葉はJFケネディ大統領がキューバ危機に対処したときに日本にこの考えがもたらされました。危機管理という広義な解釈を持っています。戦争のような国家存亡をかけたクライシスマネジメントから、備えや保険といったリスクマネジメントまでを含みます。市民レベルで行えるのはリスクマネジメントになりますね。
危機管理と災害のダメージを回復するまでには共通したステップを踏みます。

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災害防災の8ステップ

①経験
ここがスタート地点です。過去に行った同様の災害から学ぶことが大事です。そこにヒントが多く隠されているからです。そのヒントを読み解き、分析することで、対策案を検討することができます。

②予防
災害は未然に防ぐことが望ましいです。災害対策基本法でも「防災とは」「災害の未然防止」「被害の拡大防止」「復旧」と書かれています。自然災害では防災街つくり、防災訓練や耐震工事などを行うことが出来ます。その他、火事や感染症、戦争については適切な処置を行えば未然に防ぐことは可能です。

③予測
予測と聞いて一番にイメージすることは地震でしょうか。火山の噴火についても予測を行う技術が進歩しています。2011年の東日本大震災では津波の予報も事前に知らせることが出来ました。科学は日々進歩しています。土砂災害や水害についても前兆現象を知ることによってある程度予測することは可能です。台風やゲリラ豪雨についても事前に予報やアメダスを確認することができます。
現在、予測されている地震は南海トラフ大地震、東海地震、首都直下型地震です。地震は発生の周期があるために、歴史をひも解くことである程度発生を予測することが可能になっています。

④準備
ここが一般的なイメージとしての防災でしょう。水や非常用食料、持ち出し品など防災グッズの準備、家の耐震補強、情報収集、ハザードマップの確認、BCPの策定、地域の防災組織を作る、避難訓練など、多くの項目が挙げられます。経験や予報予知を元にここで備えをしておくことは非常に重要です。

⑤対処
災害が発生した直後の緊急時の状態で何を行うのかを指します。何も行政だけ行うものではありません。安否確認や被害の状況確認、救助活動など、民間でも協力することが求められています。救助で言えば、阪神淡路大震災では助かった人の8割以上の救助はレスキューや消防隊ではなく、近所の方々によって行われました。ジャッキを持ってきてがれきを持ち上げるなど行いました。

⑥避難
避難することでしか逃れられない災害があります。津波や土砂災害、火山噴火、水害などがその一つです。確かに防潮堤や防波堤、堤防など予防した設備はありますが、自然は平気でいとも簡単にそれを超えてきます。万が一のときを考えたら、何かあったら速やかに避難することが良いでしょう。命を守るためには必ず避難という選択肢を持つようにしてください。

⑦復旧
災害後、地震が収まる、噴火が止まるなどある程度安定した状態で行われます。復旧で最も優先されるものはライフラインです。電気、ガス、上下水道の修理と回復、災害で破壊された道路の復旧、堤防などの修繕、全壊した家屋の解体、がれきの撤去などが挙げられます。特に電気、ガス、水道は生命線ですので、より迅速な対応が求められます。被災した家屋については、泥のかき出しや家財道具など廃棄しなくてはならないものの運び出しなど行う必要があるでしょう。

⑧復興
復旧が進み、生活が安定した後必要となるのが復興です。阪神淡路大震災のときは街を元に戻す、活気のある街に戻すというのがテーマでしたが、東日本大震災では全く新しい街づくりを行う地区が増えています。というのも、そもそもが衰退していて、高齢者ばかりの活気のない街であったのだから震災を機に元気の良い新しい街を作ろうというのがテーマになっています。ただし、福島県の浜通り地域は除きます。この地区だけは3年目を迎えても未だに復旧作業を行っています。

まとめ

災害の危機管理に関してはどうしても緊急事態直後の対処について注目されがちです。予防予知準備の防災についてや、復旧が一段落するとマスコミもあまり取り上げなくなってしまい、世間の関心は薄れていくばかりです。そのような油断したときにまた災害は突然やってきます。気を引き締めて備えをしっかりとしておきましょう。

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