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「雪落とし」ボランティアの4つの注意
大雪に備える
シンイチです。急に寒くなって来ましたね、つい先日までは暑い日が続いていたのに。北海道ではすでに初雪が降り、今年も大雪の予想が出ています。以前、新潟の十日町市で大雪が降り、雪落としのボランティアに行った時の話をさせて下さい。
雪落としとは、一般的には雪下ろしと言いますが、十日町市のような豪雪地方では、下しているのは間に合わないので、雪をどんどん落とす事から「雪落とし」と呼ぶそうです。
1.雪庇(せっぴ)に注意
私のお邪魔したお家は、3階建てで屋根まで10m位ありました。当日は2mの積雪でした。写真のように屋根に上らせて頂きましたが、足の下に1m以上の雪があります。
端から順番に落としていくのですが、屋根の先端には「雪庇」と言って、屋根よりも雪がでっぱっています。この「雪庇」がくせもので、大きいものでは1m以上あります。間違ってここに足を乗せれば、あっと言う間に転落事故となり、ただではすまないでしょう。万が一の為に安全帯をつけておく必要があります。
2.スコップの話
スコップは金属性のものではなく、プラスチックのものを使います。これは屋根を傷つけないためと、万一、下に落とした場合にも危険が少ないからです。プラスチック製のスコップの先端に金属がついているものは、外しておきます。スノーダンプも軽くて使いやすいものを準備します。雪が付きにくいスプレーをしておくとより便利です。
3.安全帯の話
屋根に上る場合は必ず安全帯を装着します。安全帯は体に合ったものを使用します。絞まりすぎも危険ですので、幅広で絞まらないものを用意します。安全帯に接続するロープは、ザイルや麻ロープを使用しましょう。トラロープはすべって危険です。ロープをつなぐ所は専用のアンカーを使う、反対側の家の柱に結ぶなど状況に応じて工夫しましょう。18リットルのポリタンクに水を入れたものを2個準備してそこにつないでも良いでしょう。
4.服装の話
動きやすい服装で、厚着はダメです。防寒性ゴム手袋を装着し、すべりにくいゴム長靴をはきます。長靴は厚底ではなく、足裏の感触を感じるものにしてください。ヘルメットを被り、つららや氷の落下に備えます。これ以外にも、ハシゴの固定や気をつける点はたくさんあります。必ず一人ではなく複数名で作業するようにしましょう。実際にやってみると、ものすごい重労働で慣れないとそう簡単ではないという事がすぐにわかります。頑張りすぎて終わってから下へ降りる時に足に力が入らず転落なんて事にならないよう、体調管理に十分注意しましょう。
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