05/29
地球上で人間を大量に殺す生き物とは?
ビル・ゲイツ氏のブログ「gatesnotes」に「The Deadliest Animal in the World」という記事が掲載されています。
出典:http://www.gatesnotes.com/Health/Most-Lethal-Animal-Mosquito-Week
この記事はWHO(世界保健機関)やFAO(国際連合食糧農業機関)の統計を基に作られています。何人かの人に、この質問をしてみましたが、「熊」だったり、「サメ」だったり、という答えが返ってきました。実際はどうなのでしょうか?
実は、この記事によると、1位が「蚊」で725,000人、2位が「人間」で47,5000人、3位が「蛇」で50,000人、4位が「犬」で25,000人、5位が「ツェツェ蠅」で10,000人でした。この犬と言うのは、咬まれて死ぬのではなく「狂犬病」で亡くなる方が多いのです。
日本では幸いにも「狂犬病」の発症は現在の所ありませんが、平成18年(2006年)11月にフィリピンで犬にかまれ、帰国後狂犬病を発症して亡くなる事例がありました。この様な狂犬病の輸入感染事例は昭和45年(1970年)以降36年ぶりです。狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの一部の国々を除いて、全世界に分布します。つまり、海外ではほとんどの国で感染する可能性のある病気です。
そういう意味で言えば、一位の「蚊」も血を吸われたから死ぬのではなく、別の細菌が蚊を媒体にして人に入り、亡くなるのです。サメは年間10人、熊はランキング外でもっと少ないのです。5位以下は6位「アサシンバグ」10,000人(サシガメと言ってカメムシの仲間です)、7位Freshwater snail(淡水かたつむり)10,000人、8位「回虫」 2500人、9位「さなだむし」2,000人、10位「ワニ」1,000人、11位「かば」500人、12位「ぞう」100人、13位「ライオン」100人、14位「オオカミ」10人、15位「サメ」10人となっています。熊に至ってはランク外でした。
1位の「蚊」については様々な病原体を運ぶもので、デング熱、マラリア、黄熱病、日本脳炎などは代表的なものです。「蚊」の被害を防ぐ為には、「蚊」を発生させない予防が必要です。そんなデング熱の感染を少しでも予防するために、フィリピンのマニラ首都圏で浄水や下水処理サービスの提供を行っているマイニラッド社が、オリジナルの“蚊とりボトル”を開発し、市民に配布しました。
それが写真の“蚊とりボトル”です。
中身はこれです。
ペットボトル(1.5〜2.0lのもの)、水:200ml(40℃ぐらいのお湯)、ブラウンシュガー:50g(砂糖でOK)、イースト:1g(ドライイーストでOK)ペットボトルの周りを黒くするとより良いようです。是非、つくってみましょう。
実は、それよりも多いのが、自分自身で死ぬ事。つまり自殺です。世界では年間100万人がコンスタントに亡くなっています。心のケアをしっかりする事も大事な事ですね。
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