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2013
12/03

BCM(事業継続マネジメント)構築の5つのステップ

おとうさんの記事

企業が事業継続を達成するための管理プロセスをBCMといいます。BCMの中にBCPの策定も含まれていますので、BCM>BCPという構図となります。ISO規格(BCMSの要求事項:22301)でのBCMの定義では、「組織の潜在的な脅威、及びそれが顕在化した場合に引き起こされる可能性がある事業活動への影響を 特定し、主要なステークホルダーの利益、組織の評判、ブランド、及び価値創造の活動を保護する効果的 な対応のための能力を備え、組織の回復力を構築するための枠組みを提供する包括的なマネジメン トプロセス」とされています。ちょっと長いので、よく読まないと何をする事なのか分かりません。簡単にする為には、BCMを構築する際にはガイドラインや規格を活用すると効率的で、下記のような5つのステップを踏むと分かりやすいでしょう。

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1.BCM基本方針を策定する

事業継続や再開に関する基本方針を策定します。経営陣内での内容についてのコミットメントを行います。

2.ビジネスインパクト分析

重大なリスクの特定、停止期間と対応力の見積もり、継続すべき重要業務の決定、目標復旧時間の決定、重要業務が受ける被害の想定、ボトルネックの抽出と対策の検討を行います。

3.BCPの策定

指揮命令系統の明確化、本社等重要拠点の機能の確保、対外的な情報発信と情報共有、情報システムのバックアップ、製品・サービスの供給関係の検討を行います。 

4.実施および運用

BCPに従った対応の実施、文書の作成(マニュアル、チェックリスト)、財務手当、教育・訓練の実施を行います。

5.点検・見直し

基本方針で期待した効果が得られるか確認、定期的な点検および是正、経営陣による見直しを行います。

 

事業継続推進機構と米国のDRIIと英国のBCIで、BCの専門家として必要な10の要素というものを挙げています。1997年4月 米国のDRIIと英国のBCIは、ビジネス継続の専門家の知識的必須項目 (Professional Practices)に関して基本合意しました。つまり、最低限下記の要素を取り入れたBCを考える必要があるという事です。

1.事業継続管理(BCM)プロジェクトの導入と経営者の承認
2.リスク評価(RA)とコントロール
3.ビジネスインパクト(事業影響度)分析(BIA)
4.事業継続戦略の検討と策定
5.緊急対応策の検討と策定
6.事業継続計画の作成と手配
7.啓発・訓練プログラムの作成
8.事業継続計画の更新と訓練の実施
9.危機広報の検討
10.外部機関との調整

 

まとめ

日本は防災意識が高い企業が多いと言われています。BCMへの取り組みは、防災で培ってきた防災計画や防災対策を基礎に発展させるとゼロからスタートするのではなく、早く作成することが出来るのです。平常時にどれだけ準備が出来るかが災害に強い企業を作ります。

 

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