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災害時の電気+ガスセルフチェック10か条
電気火災防止6か条
災害が発生し異常が生じると、ほとんどのケースでは停電になります。さらに地震時は二次災害として電気火災が考えられます。これは、地震時に電気ストーブや電気コンロ、観賞魚用ヒーターなど熱を発する器具が可燃物と接触し、火災の原因となるケースです。地震発生直後に電気プラグを抜く、避難するときにブレーカーを落とすことで火災を防ぐことはある程度可能になります。
こうした処置をしないまま停電復旧後、送電を再開をした際に火災が発生する場合があります。せっかく難を逃れたのに、自宅は焼失。さらにはご近所にも迷惑をかけているかもしれません。こうした事態を避けるためにも以下の6か条を覚えておきましょう。
①スイッチを切ってプラグを抜く
使用中の電気のプラグは必ず切りましょう。特にドライヤー、アイロン、トースターなど熱を発生する電気機器はスイッチを切ってコンセントからプラグを抜くこと。揺れている最中に急いで切る必要はありません。揺れがおさまった後に自身の安全を確保してから行いましょう。
②電気機器の消化は必ず消化器で
もし電気機器から火が発生したら、とりあえず水をかけずに、まずはブレーカーを切り消化器で消してください。撒いた水による漏電や感電の恐れがあります。
③エレベーターには乗らない
建物から避難する際はエレベーターには乗らないでください。途中で止まってしまい、閉じ込められる可能性や、エレベーター自体が損傷していて崩落の危険性も考えられます。
④避難するときはブレーカーを切る
地震が発生しても設備に異常がなければ電気は送電されています。家の外に避難する際には必ずブレーカーを切りましょう。
⑤切れた電線に注意
切れて垂れ下がった電線には絶対に触らないこと。電線に看板や樹木などが接触している場合も危険なので、近寄らないようにしましょう。感電の恐れがあります。できることならば、電力会社に連絡しましょう。
⑥壊れたり水に浸かった電気器具は使わない
壊れたり、一度水に浸かった電気機器は漏電の恐れがあるので使わないようにしましょう。津波等で家屋ごと水に浸かってしまった場合は電気配線ごと修理が必要な可能性が高いので、業者に点検をしてもらいましょう。
ガス災害防止4か条
家庭用ガスは大きく分類すると2種類あります。都市ガスとLPガスです。都市ガスの場合、ガス導管は大半が地中に埋設されているため、地震の際には直接的な影響があると考えられます。ガス漏れ等が発生した場合、爆発や火災など大きな二次災害につながる恐れがあります。平常時から、ガス機器周辺には可燃物を置かない、LPガスの場合倒れないように固定してあるか確認するなど、緊急時に速やかに対応できるようにしておくのが良いでしょう。
もしも地震が起きた場合、ガスについては以下の4か条を覚えておきましょう。
①ガス使用中の場合
火のそばにいた場合はただちに火を消しましょう。ただし、揺れているときに火を消そうとすると、火にかけていた鍋ややかんの中身が体にかかる可能性がありますので、揺れがおさまってから消しましょう。震度5以上の大きな地震や大量にガスが漏れたときはマイコンメーターが自動的にガス供給を遮断します。揺れがおさまり次第、ガス器具の器具栓やガス栓を閉めましょう。
②ガス臭い場合
あたりがガス臭いなと感じたら、すぐにガス栓を閉め、窓や戸を開けて換気しましょう。換気後屋外に避難し、ガス会社に連絡して、その場の状況などを適切に答えるようにしましょう。スイッチを入れた際の火花によって引火する恐れがありますので、電気製品のスイッチは入れないようにしましょう。当然、タバコは危険です。十分離れた場所で吸うようにしましょう。
③揺れがおさまった後
ガス機器周辺へ行きガスの臭いはしないか、ガス機器本体や設備に変形・破損はないかを確認しましょう。LPガスの場合は倒れていないか、配管の損傷はないか確認しましょう。
④ガスが使えなくなった場合
ガス栓を開けてガスが使えない場合はガスの供給がストップしている可能性があります。マイコンメーターを確認し、復帰操作を行ってください。復帰操作のマニュアルはガス会社のホームページやマイコンメーターに添付されているものを確認しましょう。復帰操作を実施してもガスが使えないときやガス会社とも連絡がとれない場合は、地域の被害が大きいことが予想されます。被災情報の確認を優先して行いましょう。
電気6か条、ガス4か条の合わせて10か条、有事の際には被害を拡大しないよう一人一人の心がけが重要になります。もちろん、日頃からの心がけや準備あってこそです。
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