03/10
事業継続計画(BCP)訓練
BCPを策定したのち、BCPの必要性・重要性を認識して頂き、策定した事業継続計画書を社員、管理者、経営者に理解してもらうために、トレーニングを実施します。それぞれの担当のメンバーには緊急・継続・復旧活動に際し、どのように各自の役割と責任を達成すべきかを十分理解してもらいます。実際に危機・災害に直面した際には、BCPを発動し、その計画書が本当に機能するかどうか、エクササイズを実施し、定期的にテストしていくプロセスです。
AETEの要素
啓発とは、意識を高める事でまず興味を持ってもらう事が大事です。社員の中には自分とは関係ないと思っている人もおられると思います。自助、共助、公助の順番で、自助が最も重要な要素です。次に教育、事業継続の為にはどのような取り決めがあるのか、どういった問題点にどう対応するかなどを教育する。理解が進めば次はやり方を覚えてもらいます。覚えたら間違いがないか、試験で確認をする。この繰り返しでAETE ローテーションを回して、レベルアップをして行きます。
AWARENESS = 啓発・意識を高める
EDUCATION = 教育
TRAINING = 型を覚える
EXERCISE = 試合、テスト
目的
社員、管理者、経営者にBCPの重要性をきづいてもらい、理解してもらう。
業務の継続や復旧手順が実行可能である事を確認する。
目標復旧時間を達成出来る事を確認する。
訓練のやり方
図上訓練(机上演習)
模擬災害体験演習(モックディザスタ)
災害に見舞われた状況を模擬的に設定し、対応策を検討していく。
失敗ありきで考える事が大事で、演習で新たな気づきを得る事が目的となる。
事象別にさまざまなテーマを作る事が出来ます。
計画書、マニュアルなどの読み合わせ訓練
作成した計画書、マニュアルを読み上げて整合性や洩れ抜けをチェックする。
なるべく、作成者以外が読み合わせを行う方が効果的
シュミレーション訓練(テーブルトップエクササイズ)
ワークショップ形式やブレーンストーミングなどでお互いの思いを話し合う。
理解度や課題を洗い出し、解決策を検討する。
ロールプレイング訓練(ファンクショナルエクササイズ)
負荷をかけたシュミレーションを取り入れ、プレーヤーとコントローラーが
インターラクティブに相互で情報のやり取りをする。
実働訓練
計画書、マニュアル手順確認訓練(ウォークスルー)
災害シナリオを用いて、BCPの内容や抜け漏れを机上で検証する。
消火・避難・応急手当、安否確認、本部設置訓練(ドリル)
繰り返しの訓練が必要。一度受講したことがあっても、現実の災害時に自然と
使えるように平常時から何度も練習をしておき、身につける事が大事。
総合演習(フルスケールエクササイズ)
本当の災害が発生しているという体感が出来る対話型シュミレーション
(複数のファンクショナルエクササイズ)の中で実際に指示した内容に基づき、
実際に動かしてみる。
出典:事業継続推進機構 月例会資料
危機管理対策機構 訓練手法の紹介と訓練手法に基づく模擬体験
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