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MEGA地震予測ワークショップ
2014年5月14日東京大学 山上会館でMEGA地震予測ワークショップがあり、受講して来ましたのでご紹介させて頂きます。すでに、週刊誌やテレビなどでご存知の方も多いと思いますが、5月に起きた2度の地震を的中させた人物が東京大学名誉教授の村井俊治先生です。村井先生は民間会社JESEA(地震科学探査機構)の顧問として活動していますが、メールマガジン「週刊MEGA地震予測」において、首都圏で地震が発生する可能性について言及していました。
地震の予知や予測と言うと、正確性や信憑性がどうかという事が問題となります。そのあたりがどうなのかという部分についてお聞きして来ました。村井先生は、そもそも地震学を研究されているのではなく、測量や耐震など土木系がご専門であり、地震とは全く違うアプローチをされている所が、逆に正確なのではないかと思いました。先生は衛星測位法を用いて調査したデータからの分析調査結果を利用して、MEGA地震の予測をされています。阪神大震災後、国土地理院では一カ所約300万円をかけて、全国1270カ所に電子基準点を設置しました。これを衛星測位法 GNSS(Global Navigation Satellite System) から、測定をしています。相対測量法を使い、現在では1cm位の誤差で計測が可能となっています。携帯やスマホで使われているものでも10m位の誤差となっているそうです。計測によれば、ハワイは日本に年間5cm近づき、日本は西に年間4cm移動しているそうです。
さて、村井先生は、この基準点の測定データを基に、短期予測用データと、中期予測用データから、週間最大偏差高を割り出しています。そして、大きな地震が来る前には、最大偏差高が大きくなると言う因果関係を見つけられたそうです。
最近の調査では、関東地域と高知県の2カ所で大きな動きがみられるというのです。
先生が言われるには、この半年以内に、関東と高知県で要注意だという事です。
(写真はセミナーが行われた東京大学山上会館)
国土地理院では、2週間前のデータをホームページでダウンロードできるようにしているそうです。このデータを使い、各地の電子基準点の動きを計測されています。この方法での予測はかなりの確率で予測が出来るようですし、火山の噴火も予測できるそうです。
ただ、欠点としては、正確な地震が起こる日であるとか、震度を特定する事が出来ないという点です。また、大きな地震でないと予測が出来ないという事です。
このようなデータをどう使うかは、みなさん次第という事です。
地震科学探査機構ホームページ http://www.jesea.co.jp/
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